昨日の子犬に続いて、今日は子猫のBARFダイエットについてのお話です。
生まれつき肉食動物の猫はBARFダイエットの与え方も犬に比べてずっと簡単です。
お誕生から第6週まで
第4週くらいまでは母乳で育ちます。
その後は少しづつ離乳食を与えましょう。
最初のうちは野菜無しでお肉だけを少し過熱して、小さく切って与えます。
加熱の仕方は、お肉を適当な大きさに切って、熱湯にしばらく浸すだけ。
これをさらに細かく切って与えます。
食事の分量はその子その子で違います。一日に5-6回、大匙に一杯づつくらいから始めて下さい。
第8週から第16週
母乳が減ってくる分、食餌量を増やしていきます。食餌の回数は一日に3-4回。
第6週までにBARFダイエットに慣れた子たちは、そのままBARFで野菜を一種類づつ足していきます。
最初は軟らかく煮たニンジンやブロッコリー、キャベツなど。
慣れてきたら生のきゅうりのすりおろしやリンゴのすりおろしも与えて下さい。フードプロセッサーを使うと、簡単に作る事が出来ます。
半年まで食餌の量は食べたいだけ与えて下さい。
この時期になるとカルシウムが必要な時期になりますので、卵の殻などをすりつぶして食餌に混ぜてあげる事も大切です。
また肉だけではなく、脂肪分の多い魚なども与えて下さい。
我が家のニャンズは子猫の時から週に2回、生鮭を食べています。
第12週に入ったら、軟骨を与えます。
大きい骨はまだ与えないでください。
日本で入手できるかどうかは知りませんが、この時期に入ると、ひよこやネズミを与えても構いません。
気持ちが悪いと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ヨーロッパのペットショップでは冷凍のひよこやネズミが売られています。
これを解凍して、一つ与えます。
正直に言うと、ひよこや、特にネズミは私にはあまりにも生々しすぎるので、我が家の場合は冷凍のウズラを買ってきて、それを半分にしてニャンズに与えています。
ただ、皆様のご参考のために書いておきます。
6か月から12か月
半年を過ぎると、食事の仕方は成猫と同じです。
食餌は一日に2回。食事量は100-160gを与えて下さい。
90%の肉か魚、卵などと10%の果物と野菜のすりおろし、それに良質の油を小匙に軽く一杯与えて下さい。
手羽肉など、比較的柔らかい骨の部分を与えるのも良いでしょう。
又カッテージチーズやヨーグルトも間で与えてください。
内臓は週に2回、でもレバーは週に一回だけ与えます。
カルシウムとして、イワシなどの魚の骨を150度のオーブンで20分ほど焼いてカリカリにし、それをすり鉢ですって食事にプラスする方法もあります。
これは香ばしい香りで猫も食欲をそそられるようです。
去勢した猫は太りやすくなりますので、去勢後は平均食事量マイナス10%を心掛けて下さい。
猫は犬よりも痩せにくいようです。
健康のために太らせないようにお気を付けください。
BARFダイエットは神経質にならず、大体1週間でバランスを取ればよいと思います。自然の中でも、毎日完璧な栄養を取っている猫はいません。
心配な方は、70%のドライフードと30%の生肉が宜しいでしょう。
水分として、肉を取ったスープや昆布、カツオとシイタケで作った出汁を毎回80mlほど加えてあげて下さい。
これで完璧な食事になります。
心配して考え込むより、一度与えて猫の反応を見て下さいね。
きれいにお椀を舐め上げてくれたら、あなたにも自信がつくと思います。
先ずはやってみましょう!
この記事へのコメントはありません。